最近作った曲の話-遠雷

 久しぶりに自分語り欲がでたので書く。今回はこちら。

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 実はかなり前に作っていて,タイトルが決まらなくて2年近く寝かせてたのを,投稿して1年くらい経った今話す。

 サウンドについては本当にどうってことなく,ただの 八月のスーベニア / 水瀬いのり です。気の衒いなんて何もない。ちょっとだけ違うのはディレイですかね。作っているときに聴いていたのはあと 靴の花火 / ヨルシカ,雲と幽霊 / ヨルシカ,夏空と走馬灯 / After the Rainだったはず。やっぱまんますぎるね。

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 本当にサウンドについて語れることが何もない。「夏,タヒにて~」がやりたかったというただそれだけ。

 これはどっちかっていうと歌詞のが気合入っているはず(いつもだけれど)。大したことないのはホントごめんだけれど。

 歌詞はこちら↓

 

茹だった太陽が滲んだ帰り道
転がった蝉を踏みつけた君
こんな命に揺らいでしまうほど
想い出なんて嘘つきだ

風が吹き抜けた八月の隙間に
言葉は置いてけぼりだ

夕立が零していった誰かの合言葉
手を振る声は遠くて
蝉時雨の断末魔鳴り響いた警報器
掻き消えていった君の声

煤けた高架下軋んだ防護柵
立入禁止を蹴飛ばして嗤った
明日晴れたら何しようって
無邪気な日々は陽炎だ

雲が去ってゆく八月の終わりに
心は置いてけぼりだ

夕暮れが伸ばしていった誰かの影法師
指先届かないまま
忘れ去ってしまえたら捨て去ってしまえたら
仮定法過去空を切る

あぁ今更戻れはしないんだね

夕闇が忍び寄る終わりを告げるように
奇麗な君を汚して

夕立が零していった僕らの合言葉
手を振る声を見送りながら
さよならを言う前にお願いを一つだけ
いつかの夏を覚えていてね

 

 最近の気持ちでしかない。というかこの頃からこんな歌詞しか書けなくなっていて,本当に嫌。これはその走りなのでまだ許せるけれど。

 なんだかずっと周りから置いてけぼりにされている感覚があって,この歌の主人公はおそらく自分です。書いていたときは思ってなかったけれど,いま読み返すとあまりにも自分すぎて笑うを通り越して泣けてくる。みんな大人になっちゃったんだなぁ,自分だけ取り残されてるなぁ,たはは,という感じ。本当に大人になりたくなくて,でもみんなと一緒に大人にならなくちゃいけなくて,そのギャップが今でもずっと苦しいや,という気持ちです。「いつかの夏を覚えていてね」ってことで。

2024 best songs of the year

 2024年のリリースで良かった曲を書くやつ。

 

1. 五块钱的伞 / ChiliChill

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 なんだかんだ結局ChiliChill。今年も一番聴いたアーティストでした。今年出たアルバムの最後から2番目の曲(←ココ重要)。最後から2番目くらいにこういう半バラードみたいな曲入れてくるの,好きすぎて狂う。ピアノとドラムの構成から始まりベース,ギターとだんだん音数が増えていってサビでコーラスも入ってくるタイプ。正統派ChiliChillという感じ。俗にいう「こういうので良いんだよ」って感じの曲で本当に好き。ちなみにタイトルは『5元の傘』みたいな感じで、日本でいうところの100円ビニール傘みたいなやつっすかね(もう100円じゃビ二傘買えないよね)。100円の傘ちょっと好きなんだ,みたいな歌詞(本当?)で日常のほんのりした幸せを見つけられるのっていいなぁという気持ち。そんな気持ちに最近なれていないからね。

 

2. Blue in Blue / ユニバーサルサウンドチーム

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 パチンコ曲。キャラものとかではないのであんまり期待していなかったんですが,はちゃめちゃに良くてひっくり返った。夏っぽいギターとピアノ,俗にいう美少女ゲームソング系のアレンジ。ベースも気持ちいいし,ストリングスの使い方も分かりすぎる。歌詞もなんかそれっぽいし。いっつも思うけど,パチンコしている人ってこういう曲をちゃんと聴きながら打っているんですかね? 割とコメントとかでも『いい曲で打ってて楽しい』みたいなのありますけれども。あんなうるさい環境でよく聴こえるんだ,それか改めて家とかで聴いて『良いな~』ってなっているんかな。

 

3. 翼の生えた希望 / ロビン, HOYO-Mix, Chevy

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 崩壊:スターレイルのピノコニー編(メインストーリー)EDにあたる曲(でいいんかな)。デカいピアノに四つ打ちのドラム,サビの盛り上がりなど,EDとして完璧すぎる。これがボス戦で流れてくるんだからもう本当に堪らない。崩壊:スターレイルに一生ついていこうと思いました(嘘かも)。歌詞も良いよね。ちなみにストーリーはめちゃくちゃ良いです,ほんとうに。衒学的でありつつ少年漫画的なアツさを持っている,何を食べたらこんな展開を作れるんだという感じ。あんまり身近でやりこんでいる人を見ないんですが,もったいなさすぎるので早くやってほしい。

 

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 あとこのアレンジカバーもめちゃくちゃ好き。この曲,もともとの女性ボーカル(Chevyさん)も良いんだけど,初見の時から男性ボーカル(洋楽パワフル系)も絶対合うよな~と思っていて,それをド直球でやってくれたこのカバーには本当に感謝しています。

 

4. 独り芝居 / HOYO-Mix(TSAR)

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 マジでHOYO-Mixしか聴いてない。花火というオタクが好きなキャラ(CV.上田麗奈)のイメージソングです。なんかキャラのイメージとマジであっててすごい。あと実は編曲があのTSARで,明らかに他のBGMに比べて音が強い。イントロの口笛,メロ好きすぎて普通によく口ずさんでます。トランス?的になる部分が特にGood。短い中によく展開を詰め込めるんだ。

 

5. とげとげサディスティック / エノルミータ

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 某ヤバアニメの曲。カラスヤサボウがまたやってくれましてね。合いの手エレピみたいなの好き。というか合いの手メロめっちゃ好きなのに自分が作る曲ではあんまりやってないの何でなんだ。

 これを聴いて思ったこととして,こういうゆるいラップみたいなR&B系アニソンってゼロ年代J-POPのリバイバルなのかな? ということがあり,そう思ったときにエターナルポーズ / エイジアエンジニア って今またアツいんじゃね? あれめちゃくちゃ良い曲なんすよね,マジで。

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6. あるく / とた

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 某ゲームのテーマソング的な一曲。初めて聞いたときに本当に泣きました。フォーリーとかスタッカート気味の音が目立つ系の最近っぽい曲ではあるんですが,サビ後半とかになると長めのストリングスが広がりとか繋がりを演出してくるような展開をしていて,歌詞も生活感と非日常感の間で揺れ動く感じ,なんか理想としている曲まんまで驚いてしまった。本当に良い。好きすぎる。これに出会えただけで2024年生きてきた価値があった気がする。

 ちなみにゲームの方はやってみたものの,グラフィックが良いのか,常にオンライン状態を強制してくるせいか異常に重くてカックカクになる上に,iPadくんのバッテリーがチュートリアルだけで半分以上持ってかれるのであまりにもプレイが困難だった。申し訳ないがPS版が出るまではまともに遊べないかな。というか手机前提のゲームでこの重さって一体どうなっている? 最近の手机ってそんなに高性能なんか?

 

7. 美しい世界(你看世界好美) / 香奈美(CV. 宴宁)

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 Strinovaというテンセントが出しているゲームのテーマ曲(キャラソン?)。ゲーム自体はよくあるサバイバル系FPS(アニメ調)ですが,なんかキャラクターを二次元化して緊急回避とか壁面移動とかできるギミックがあるらしい(よくわからん)。相変わらずゲームはやっていないのですみません。FPSは酔いまくりのため端末の性能以前にプレイ困難です。

 曲としてはド直球中二ロック。マジで好きなタイプのやつ。特にサビメロが好きすぎる。アレンジとしてもintro-A-Bとちょっとずつ音数が増えていってサビでストリングス(ココ大事)が入ってくる展開がストライクすぎる。1サビ入りのドラム隊が諸説だけど,ありがとうって言いながら聴いてます。今時こんな曲作ってくれるコンテンツ、中国にしかないよ。

 ちなみに上のリンクは公式PVでなんかゲーム内効果音が入りまくりです。ちゃんとした(してない)音源はこちら(たぶん無断転載)。それにしてもどこから音源引っ張ってきているんだ……。あと,ちゃんとしてそうな中国ボカロカバーもあります。

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8. 启航的歌 / ChiliChill

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 いやもう本当にChiliChillが好きすぎる。これはアズレン7周年記念の曲。この曲はリリースしたのに今年は原神の新年祭とアニバに曲を出さなくて遂に......という気持ちになりました。でもその後すぐにZZZイベントでShow Slay Showを出してきたし,なんなら公式EPでpinKingを出しているので相変わらずHoyoverseとはズブズブです。ありがとう。

 ちょっと民族調なのがめちゃGood。2サビ前のラテンからレゲトンになるところマジで好きすぎる。最近のChiliChillは国風を越えて各国の民族調みたいなエッセンスを取り入れまくっているような感じがあり,ほんとうに凄く,好きです。またアルバムとグッズ個人輸入します。だから日本ツアーやって,お願い。全通するので。

 

9. 八珍玉食 / hanser, warma, 祖娅纳惜, 早稻叽, 泠鸢yousa, 喵☆酱, 宴宁, 爆裂菊是也

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 今年一番良かった国風。何度も言うけれど,日本における『中華風』と『国風』は明らかに違います。『中華風』は使う楽器が明らかに偏っているし,打楽器の手数が違う。ペンタにすれば,というのも実はちょっと違って,『国風』のエッセンスは楽器と手数(あと歌詞の中国語)だと思っています。『国風電音』というジャンルがありますが,これを過激にデフォルメしたら『中華風』によくある感じになりそうなイメージ(『中華風』ってエレクトロ系ばっかりっすよね(偏見))。

 こいつはちょっとだけ電音要素を入れ込んだ国風といったところ。歌詞が「中華メシ,マジでウマい,いっぱい種類ある。先人にマジ感謝!」的なノリなんですがよくこういう歌詞書けるよな,と思います。料理名叫んだり,そういうのってどういう気持ちで書いているんだろ。ニコニコの悪ノリを良くしたみたいな。

 

10. ハオ / DECO*27

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 これでいいなのだ,が好(ハオ)すぎる。ところでぼくが好きなのは初音ミさんでしょうか,それともチャイナでしょうか。中華ネミはド性癖なのでやめてほしい。結んだ紐のアクセがvery cuteでございます。

 何が好きって全部好きなので何書けばいいのか分からないんですが,「これでいいなのだ」という歌詞,形容動詞が今一つ理解できていない非日本語母語者がよく言う言葉で,マジで好き。怪しい日本語が一番良いですからね。

 

 以上、2024の良かった曲たちでした!bilibiliボカロ編もそのうちやりたい!

2023振り返りと2024抱負

 2023年,年末に逆張りで順張りウイルスににかかるとかいう最悪をこなしてしまい,かなりしんどい。年末年始は布団の中で優しい世界(嘘)と向き合うばかりだった。振り返りをしようと思うものの,正直言って何月に何をしたみたいなのをほぼ覚えていないので雑に書いていくことになりそう。

 

1月

 年越しは実家の布団だったはず。新幹線が取れなかったために爆速で帰省を終わらせた記憶。2022末に地元のソフマップfengコンプリートアルバムが置いてあって衝動買いしたため,それを握って早朝の新幹線に乗っていた。部屋の掃除をしていたら前年無くしたと思っていた大好きな曲のCDが"iPadの空箱の中"から出てきて腰が抜けたのがハイライト。どんなとこにしまってんねん,そしてなんで掃除でそれを開けることになるんだ。

 

2月

 中国ギャルゲをやりこんだ。主にやったのは『台中国のミカドキジ少女』と『Fox hime』,どちらも日本語対応しているのでそんなに難しくなかった。台中国~はちょこちょこネタも挟まりつつで面白かった。設定もかなり好き。Fox~はよくある感じのギャルゲだったけれど,普通にストーリーは良かった。日本語フルボイスなのすごいわね。台中国~の方は続編ありげな感じで終わったので次回作にも期待。

 何故か家に電気式ピザ窯があるのでピザを焼いた。手作りのピザはパリパリで熱いうちに食べられるのでおいしかった。タバスコあまりがち。

 ハイライトは,Fandomによると,初音ミクの能力は「14歳の男の子と首ひげとワルイージを誘惑すること」らしい,ということをアレクサに教えてもらったこと。ちなみにYoutubeチャンネル登録者数は232万人で,Youtube収入は2860万円らしい。知らんかった。ところで一番脂ののっていたボカロ厨時代は14歳。関係ない話。

 

3月

 吉田音楽製作所のライブを観に京都に行き,その足で鴨川散歩部をした。その一週間後には千葉の南のほうまで行き,これまた鴨川散歩部をした。泊まろうと思っていた宿がエグイテの巣窟であったためあまりにも怖くて逃げだしちゃったのがハイライト。怖かったら逃げてもいいんだということを学んだ。

 中国からはボカロさんたち(V5×3人,V3×1人)をお迎えした。めっちゃきれいな化粧箱に入ったUSBメモリ付きカードスタイルで,かなりカッコよかった。カッコ良すぎてどこにもシリアルコード入ってなかったのでめちゃくちゃ焦ってサポート繋いでもらった。何とかなったのでヨシ!今はDL版が買えるのでそっちで買おうね。

 最後に,MU2023に行った。空港であんなことできる機会もう無いんだろうな~と思うと本当に良い経験。やや体調崩し気味だったため酒を浴びれなかったことが心残り。一番はやっぱりイノタクで,デコちゃんのリミックス流してくれた時に普通に泣きそうだった。ありがとう。ちなみにお土産は初音ミクアイマスク(なんで?)。

 

4月

 ジブリパークに誘われて名古屋に行った。ジブリパークは本当に"あの世界"が目の前にあって感動した。ラピュタのロボットがツタに覆われているのは本当にすごいデティールだった。子供のころから欲しかったタイガーモス号のプラモデルを買ってホクホク。他にもコンパルという喫茶店のモーニングを食べたり,バナナレコードに行ったり,おかげ庵で団子焼いて食べたりできたのはかなり良かった。ヤバすぎるので矢場町に来た,も回収できたし,文句なし。と見せかけてひつまぶしによって腹を破壊されたので名古屋めしは許さない。

 そしてこの4月末に『崩壊:スターレイル』とかいう今年一番のヤバゲームが出てしまい,その後の人生はあれよあれよという間に転落していった。ちなみに,一年(8か月)で353時間プレイしていたそう。カスか?

 

5月

 GWが超長期なのを利用して東北旅行を敢行した。人生で初めての東北。めちゃくちゃ良かった。八戸のハードオフに行ったので経ハードオフ値がかなり高まった。同行者の宿のチョイスがめちゃくちゃに良く,本当に助けられていた。自分は予定を立てることができないため,基本的に宿なしで特攻してどこかの駅前のビジホに素泊まりしたり,あまりの恐怖でそもそも旅行をキャンセルしたりするのでこれはマジの助かり。お土産の昆布,なかなか食べる機会が無くて困っている。

 原神くんのやる気が落ち始めたのがこのあたり。旅先で甘雨さん引いたからかな。

 

6月

 後輩に脅されて頼まれて輸入した中国から怪しい繊維(服)が届いた。ついでにバカの量CDと行っていないライブのグッズも。

 6月も吉田音楽製作所のライブにお邪魔する(という口実で)鴨川デルタで酒を呑んだ。おいしかった。ああいうことをもっと気軽にやれるかどうかで人生の価値が決まるような気がしてならない。

 

7月

 九十九里浜に行って夏を摂取した。過剰摂取しすぎて頭がくらくらしていたような気分だったが,おそらく熱中症である。

 おやすみプンプン一気読みをしてこれまた頭がくらくらしていた。これはHELLSINGによる上書きでなんとかした。

 ちまちまとではあるが,某企画に向けて短編小説を書き始めた。初めてではないが,執筆自体は10年ぶりとかで,そもそもまともなものを書いたことは無かったため,かなり苦戦をしていた。結果的には書き上げられたので良かったが。

 月末には会社で受けさせられた謎の試験に臨んだが,そもそも勉強時間が直前の一夜漬け8時間しかなかったので当然のごとく不合格。雰囲気はつかんだので,次は取っていく。

 

8月

 また中国からCDが3枚くらい(大量のグッズを添えて)届いた。いったいいくら使ったのか考えたくもない。目当ての曲は1曲だけだったのにな。

 盆には実家に戻ってダチと魂のカラオケをした。なんとこのカラオケが3年ぶりとかである。一人で行く機会なんてまずなく,歌が下手なのでそれ自体を行先として避けていた節はあるので致し方なし。かなり楽しかった。中二の頃に戻ったかと思ったが,サマータイムレコードで我に返り,ついつい号泣した。ありがとう。

 

9月

 某企画に小説を出した。個人的には好きなものをこん限り詰め込めたのでかなり好きなものに仕上がったので満足。別の某企画には2曲出すことができた。一曲は没曲なのでなんともしようがないが,もう一曲はそれなりに気に入っているのでなんとか完成させたい。ところでDECO*27そっくりさん記録は途絶えてしまったので誰か何とかしてくれ。誰もやらんのだろうけど。

 

10月

 狂ったようにスイカのゲームをやっていた。気が付いたら流行り終わってて悲しいね。末にはM3に行って様々なCDを買い込んだ,が結局あまり聴き込めていない。日本語萌えボーカルに飽き始めているのではという気がしてならない。そもそも萌えボーカルが好きなのかもしらん。

 M3終わりにやった魂の会話が魂すぎて本当に生きていてよかったの気持ちになるなどもしていた。

 

11月

 シロナガス島への帰還をやり,めちゃくちゃ面白かった。ビジュアルノベル最高!の気持ちになったため,積んでいた中国語ギャルゲを開始するが,進行不能バグにぶち当たってしまい,泣く泣く中断した。悲しい。

 DTMモチベがやや高まりを迎え,ちまちまと没を生み出し始める。形になりそうなやつが12月に生き残っていく蟲毒が始まる。

 

12月

 頭に炎上職場への長期出張を命じられ,すべてが破壊される。地元なので場所が悪くはないが,炎上の規模がアレだったり,一部人間関係がアレだったり,ホテル暮らしのストレスだったりで割と精神的に苦しむ。土日は布団から全く出れなかったり,眠れなかったりする。そして年末に病気をして現在に至る。仕事辞めてやるか。

 

抱負編

 2023年の苦しみの一つに,「自分の好きなもの」と「自分のやりたいもの」とのズレと同一化があった。これは前々から常々あったことではあるが,好きなものは好きなまま綺麗なままにしておきたくて,ところで移り気なやりたいことはそれなりにある,みたいな創作スタンスを取っていたため,基本的にあれこれやっては捨て,みたいなことを繰り返してきた。このサイクルのガタが来はじめたのがおそらく3月ごろで,好きなものの明確化(これはホヨバ作品のおかげだったり,中国アングラ文化への傾倒だったり)と並行して,『これらをやりたい(作りたい)』という気持ちが非常に強くなってきたのである。そうすると,非常にきれいで神聖なものとしておきたかった『それ』を引き付けて,分解して,といった作業をひたすらにこなさなければならず,かなりの精神的苦痛を伴うのである。音楽の例でいえば,耳コピ・分析が全然進まないとか,そんな感じ。うまくバランスを取れて作れた曲もあったものの,基本的には作曲作業も進むことなく,年末までだらだらと過ごしてきてしまったというわけ。これは本当に自分の怠惰さ,そして今の今まで向き合いから目をそらし続けてきた態度の悪さ,これが面倒くささ1000倍くらいになって帰ってきていると思う。だからこそ,2024年こそこれに向き合わなければならない。

 もう一つ,上に比べればそれほど大きなものではないが,「他人の好きなものを過剰に気にしてしまう」というのもあった。これは特に集団の中の声の大きな小集団が言うことに対して敏感になってしまい,結局自分は何がしたいねん,というところを見失う場面が割かしあった,ということ。特に自分が別に好きじゃない(むしろ嫌いの範疇に入りうる)を人がべた褒めしているときなんかに「へ~そうなんだ」で流せず,モヤ~っとしたまま会話からフェードアウトするみたいなこともあった(該当時誠に申し訳ありませんでした)。

 ということで,2024の目標は

  • 「好きなもの」を「やりたいこと」にするのならそれなりに向き合う,具体的には今好きでやりたいと思っているタイプの曲をちゃんと作り上げる(アイデアとしては2曲あるので2曲完成を目標)。
  • 言葉は悪いが,「あんたらが好き,そうかい。まぁ俺はこれが好きやけどな!」の態度をちゃんと取る。表現はしなくとも「俺はこれ嫌いやから!聴きとうもないわ!」みたいな気持ちを大事にする(好き嫌いをしっかり層別して自分の中で深く考えないようにする)。

でいきます。後者は変に口に出したりするとトラブルになりかねないので,あくまで自分の中にとどめておくだけです。「自分は嫌い」なだけであって,好きな人がいてそれに価値があるのは間違いないでしょうから。まぁ逆もまた真なりなので,そこも大事にしてもらえるとありがたいですね。

 

以上!

2023 best song of the year

2023年の良かった曲を10曲挙げるやつ,今年もやります。

 

1. 不安灵魂收容所 / ChiliChill

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 ほんとうに今年もChiliChillしか聴いてません(Spotifyのリスナー上位0.05%らしい)。これはbilibiliチャンネル(企画モノ?)のEDテーマらしいです。今年の流行りはデカコーラスで,これ以外にもコーラスの強い曲をよく聴いていました。サビ(イントロ)→Aメロ→Bメロ→サビの王道展開でテンションの上げ下げが本当に上手い。ChiliChillの盛り上げパターンとして,ウワモノはあまり増やさずに裏で鳴っているパーカッションのフレーズを複雑化させ,サビでウワモノ等を開放してはちゃめちゃにデカくするというのがあり,これもそれをいかんなく発揮している感じ。

 

2. 在风中与我追逐 / 臧无尤

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 晴れた土曜の昼下がりぽかぽか音楽ですよ!!!!!!!アコギ主体のカントリーな雰囲気に多重コーラス,驚かせすぎない程度に派手になるサビ前,ゆったり入ってくるブラス,全部いいですよね。若干パーカッション隊がうるさい感じはありますが,それは「ぽかぽか」への嬉しさ,期待として理解できる感じ。好きすぎる。

 ところで,概要欄の末尾に「インスピレーションを受けました!」といって 如果突然想起我 / ChiliChillを挙げてるのに笑っちゃいました。そりゃそうやろな。

 今年も一番聴いた曲であったところの,世界一良い曲かつ晴れた土曜の昼下がりぽかぽか音楽である 如果突然想起我 / ChiliChill はこちら。

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3. 准备好接受我的告白了吗 / 安可安可

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 またまた晴れた土曜の昼下がりぽかぽか音楽!!!!!!今年は豊作(去年の2倍!)でとてもうれしいです。これもアコギ主体,ふんわりブラスでめちゃ良いんですが,それに加えて二段サビ!好きなことを全部やってくれていてとても助かっています。

 ところで作曲者情報が全く分からず,しかもこのキャラクター平安銀行(中国の大手銀行)が発行しているクレカの公式キャラなんですよね。なにやってるんだ......。変身形態ですべてのタイプのケモナーに媚びていくの,嫌いじゃないですよ。

 安可の曲は全体に気合が入っており,想陪你度过每一个夏天 とかもかなり良いです("あの頃"の美少女ゲーソンみたいな感じ)。

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4. ▷▷▷▶ぶっとび かっとび 全開エンジン! / ツインターボ(CV. 花井美春)

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 今年のウマ娘もかなりやれてます。睦月周平なんですけど,こんなのも書くの!?って感じ。最近流行りの手数かなり多い感じ(トンデモワンダーズ,モンダイナイトリッパ-,というかsasakure.UKの明るいポップなやつ)みたいな展開をサビでやりつつ,ABなんかは周平得意のポップロック系アレンジにまとまっていてかなりすごい。聴いていてめちゃくちゃ楽しいし,全然飽きなくて好きすぎる。

 

5. 我不曾忘记 / 半甜气泡安小琪 & 花园花玲 & 沐霏Moeki_

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 ChiliChillのデカコーラス曲その2。サビで入ってくる児童合唱団のコーラスがマジでデカすぎる。あと,原神のスメール編を終わらせていると普通に泣きそうになる歌詞なのでずるい。全体通してほぼ小室進行(のはず)なんですが,小室進行の"切なさ"を最大限に引き出せるアーティストとしてChiliChillをほんとうに尊敬しています。

 

6. 你呀你呀 / 多多poi & 刘照坤Jock

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 ChiliChillしか聴いてない,本当に。これはディスコ系統のChiliChill。何でも作れて怖すぎる。パイモンと荒瀧一斗のキャラソン判定になると思うんですけど,二人(?)の関係がちゃんと出てて良い。歌詞は「お前,原神しすぎておかしくなっちゃってるよ!ちゃんと休めよな!」って感じなんですけど,頷きすぎて3回くらい首がもげて転がっていきました。「この星が明日爆発しちゃうなんてことはないんだぜ!」みたいな歌詞にほんのり救われる,そんな人生です。

 

7. 誰がためのヒーロー / Gero×JAM Project×堀江晶太

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 王者すぎるだろ。そもそもアーティストの文字列が異次元すぎる。期待を裏切ってこないイントロから大声が出てしまうタイプのやつ。JAM Projectの強みであるデカすぎコーラスを活かした編曲とパワーすぎるメロディ,バランスをとるかのような優しめのGeroの声,全部が合わさって本当に最強になっている。

 

8. さざ波 La Vaguelatte / HOYO-MiX & Cécilia Cara

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 原神のストーリー中の曲。ストーリーのネタバレが含まれるため深い言及は避けるんですが,ストーリーを踏まえて作中のアニメーションを見ながらこの曲を聴く(さすがにフランス語は分からないので字幕で歌詞を読む)とマジで泣けます。実際泣いちゃった。フリーナさん,クソガキだな~って思っていてすみませんでした。CVに水瀬いのりさんを起用するだけあってめちゃくちゃ気合入ったストーリーでした......。

(ところで自分はフォンテも好きだけれど,よりスメールの方が好きです,カロリーが高くて衒学的な言葉が飛び交うのが気持ちいので......。)

 

9. 燦々 / Afterglow

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 こんなんもうカゲプロですやん。カゲプロが揉めてる間に眠っている曲を他のところで使ってくれてありがとう......。"あの頃"をフラッシュバックさせるギターの音,『「しゃあないな」って目を伏せて 大人振ってしまう様な』とか,もう完全に狙ってますよ。チルドレンレコードのその先って感じですか?この歌詞の一番好きなポイントは,ラスサビになって初めて『私たち』という複数一人称が出てくるところで,最後まで人称を明示しないでいたところに一気に道を開くような印象があります。最近の自分の中でのマイブームとして,いかに人称を明示せずに歌詞を書くか,そして人称をいかに効果的に使うか,ということがあるため,ど真ん中ぶっ刺さった歌詞でした。ありがとう,じん。

 明らかにmixが怪しいけどじん以外考えられないメロとアレンジをしている由来不明のカゲロウデイズ-No.9-のテーマ曲,『draw feat. 洛天依』もよろしくお願いいたします......。(せめて本人が何かしらの言及をしてほしい)

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10. Shoulders / Mestie & Venoflame

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 最後は最近流行り(?)の光系統の曲から。中国にPHONO RECORDSというエレクトロ系のレーベルがあるんですが,そこに所属しているMestieという人の曲です。ポップでありつつカチャカチャした感じのパーカッションやカットアップ満載のサビが出てきてヒョってなりました。予想外のところから予想外のジャブで殴られた感じがあって衝撃的でした。うつろいかぎり / そぞろまる なんかも好き(だし殴られたような衝撃があった)なんですけれど,どっちかっていうとこっち系のガツガツしない(?)雰囲気の方が好き。避けていたわけではないけれどあんまり聴いていなかったこういう系統にかなり興味を引かれたこの一年でした。

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 以上,10選でした。相当にChiliChillが好きすぎる一年だったなぁという反省があるんですが,そのせいであまり新規digができていないところがあります。今年は初めての方向性の曲を作ってみたり,まだ完成していないけれどこれまでと決別する(したい)ための曲を作っていたりするので,今後はもっとdigを深めて新しいジャンルなどに挑戦していきたい!です。まずはphritzのpatreon入ってみようかなぁ......。

 

以下,10選には入れ切らなかったvery good songs(2023リリース)です。

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ChiliChillすぎる。これもデカいコーラスがうれしい。

 

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その昔,アジカンとかそういう系のアーティストが好きすぎた時期があり,つい最近それが「下北系」というジャンルらしいということが分かりました。当時のことを思い出しすぎてうわ~~~~って声を出してしまった曲。ありがとうぼざろ,観てないけど。

 

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堀江すぎるのに堀江っぽくない,好きすぎる。アイドルだなぁという感じ。

 

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アニソン枠。ゆるだる~な感じで好きすぎる。

 

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澤野弘之みたいな劇伴。ボス戦BGMなんですが,良い感じに戦闘を進めると第二形態になるあたりでデカいサビに突入するのでマジでアドレナリンが出る。久しぶりにゲームBGMで引き込まれた曲(ありがとうHOYO-MiX)。

 

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まふまふ一切関係ないのにまふまふすぎて三回ぐらい聴きました,嘘でめちゃリピートしてます。TLでよく見るアイドル,聴いたのこれが初めてなんですけど割といいかもの気持ちです(ところでありえない深淵が広がっており,怖いです)。

最近作った曲の話―アワー・サマータイム・アワー

 ども。第二回です。今回は「アワー・サマータイム・アワー」という曲。これはおよそ一年前に作って吉田音楽製作所のコンピに出してそれっきりの曲。ちゃんと投稿していない曲です!どこで聴くねんって話ですが,bandcampにあるので興味がある人は聴いてみてください。この曲だけなら別に買わなくていいです(コンピは買ってね)。吉音人なら普通にアクセスできるし,欲しいとかいうもの好きな人間がいたら連絡くれればあげます。

kitchon.bandcamp.com

↑の2曲目です。

 架空の夏の想い出を曲にするとかいう集団幻覚コンピをやるらしいと聞いて,強めの幻覚(と現実の狭間)やっていくか~~というモチベのもと作りました。作詞は謎の覆面作詞家であるところの楠 付点 四分休符さんなのでこの歌詞はかなり『回顧』の面が強いです。あとで歌詞の話をします。

 まずはリファレンスについて。明らかなリファレンスとしては「恋と微炭酸ソーダ」,「恋するトウィンクル」,「1・2・3」です。あとは明るく切ない系統のまふまふの曲を聴きまくって作りました。自分でもまふチルすぎて笑ってます。

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 展開(とメロ)は明らかに「恋と微炭酸ソーダ」で,「恋するトウィンクル」はサビのカノン進行の元ネタです。あとラスサビ入りは「1・2・3」です。まんますぎる。

 曲を作っていた時のこだわりの話。正直ほとんどないので薄いんですが,この曲を作っているあたりから,ギターフレーズにディレイをかけるのが好きになっており,Bメロなどでやっています。実は付点八分よりも四分の方が好きかも。ベースフレーズ,ギター,ドラムは完全に手癖なので語れることはありません!イントロのフレーズは一瞬だけブルーノート(?)になります。これが数少ないこだわりで,これをキー内の音にするとかなり興がそがれるな~と思いながら入れてます。このフレーズに薄くストリングスのハモリを入れているのは「恋と微炭酸ソーダ」の真似です。「恋と微炭酸ソーダ」良い曲すぎる。

 一番のこだわりポイントはサビのギターで,これは左右で別のことをやって全体として一つのコードにする,みたいなことをやっています。どっちがどっちだったかは忘れましたが,左右のどちらかは普通のオープンコードを弾き,反対側で9thを中心にしたテンション系の音を鳴らして,全体としてadd9とかの雰囲気を出すようなイメージ。なぜこんなことをやったかといえば,まふまふの写真集(とちょっとだけ曲とギターのことを語っている雑誌)でそんなことを言っていたからです。まふチルすぎるぜ。

 ボーカルの話。夏っぽいボカロといえばIAさんでしょ!の軽いノリでIAさんにしたところ,音域が合ってなさすぎて苦労しました。あと,かつてIAさんはめちゃくちゃVocal Tuningしやすいと言われていましたが,実はそんなことは無く,普通に難しいです。簡単に思えるのは,比較的簡単に『あの声』が出せるからで,割とクセの強いライブラリではあると思います。その点初音ミってやっぱすごいわ。画像は省略しますが,いつものようにノートをブチブチ切り刻んで手動ピッチ調整をし,書き出してmelodyneにかけています。ノート分割多用法ではやっぱり発音が弱くなるところがあるので,もう少しピッチラインを書く方法を探求した方が良いな~と思う次第。

 作詞の話。とりあえずどこにも歌詞全文が上がってないのでここに貼っておきます。そのうち歌詞置き場にも置くかも?

 

炎天下吹く温い風
湿ったシャツを揺らして
入道雲が僕らを追い越して行く

夕立が通り過ぎた
濡れた地面歩けば
太陽がまぶしすぎて目を細めた

見上げるほどの向日葵抜けて
跳ねる麦わら目印にして
飛行機雲が空切り裂いて
蝉の声遠く響いて
乾いた喉に水を流して
木陰涼んで無駄話して
ずっとこのままいられたらいいのに

忘れてしまわないように
思い出せるように
大人になっても話をしよう
「夕陽が落ちるまでは僕らの時間」
そう言って笑い合った あの夏の話

炎天はいつの間にか
高い空に霞んで
入道雲は僕らを置き去りにして行く

群青が枯れ始めて
オレンジ色遠くなっても
宿題なんて一つも終わらないまま

白紙のままのノート開いて
進まぬ筆を指で回して
冷えたジュースが汗を流して
解けない問い目を背けて
机囲んで頭抱えて
明日の僕らに答え任せて
今はこのままいられたらいいのに

忘れてしまわないように
思い出せるように
大人になっても話をしよう
僕らで描いていた手書きの夢
ちょっと恥ずかしいような あの夏の話

いつか僕らも
どこかそれぞれの道を
歩み離れてゆく
だとしても
いつまでも覚えている きっと

いつかまた出会えたなら話をしよう
大人になっても約束だよ
「夕陽が落ちるまでは僕らの時間」
そう言って笑い合った あの夏の話

ところでここからは,作詞担当の楠さんに出てきてもらって書いていきます。

 まず,この歌詞は全体的に『回顧』から成っています。『笑い合った あの夏の話』と言っているように,やや大人になった現在から未来を向きながら過去を懐かしむ,そういった風情です。Aメロでぼんやりした情景,Bメロで具体的な情景,サビで回顧のテーマ,という展開を意識しています。これは1番と2番で共通している展開ですが,時間軸は若干ずれていて,1番は夏休み真っ盛り,2番では夏休みの終わり時,そしてDメロラスサビにかけて未来を向きつつ最後の回顧をする感じ。"共通"と"ずらし"みたいなもののバランスは楠歌詞でかなり意識しています。

 いつもの対比の話。楠歌詞(なあむ歌詞)は,手癖としてほぼすべて1番2番で明確な対比(同系統または全く同じ言葉を置いて修飾(?)する内容を変える)を入れています。今回で言えば『入道雲が僕らを追い越していく』と『入道雲は僕らを置き去りにして行く』です。今回はこれによって時間経過のイメージと『追い越』され,『置き去り』にされるというイメージを与えています。入道雲は進んでいく時間で,僕らが過去に囚われていることを表現したつもりです。だからなんだという話ですが,ぼんやりとしたイメージでテーマ性を与えられるような作詞ができるようになることが目標です。Bメロの具体描写は連用連結(自分がこう呼んでいるだけ)を使って,体言止めとはまた違った,ぶつ切りにせずにシームレスに情景が流れていく感じを出そうとしています。2番Bメロは特に気を遣って書いた歌詞で,『明日の僕らに答え任せて』というのは,もちろん当時の自分たちが宿題なんて明日でいいや~みたく思っていたことを示していますが,やや大人になった(現在の)自分たちが『大人になる』というその事実から目を背けていることも暗示しています。こういう掛詞からしか摂取できない栄養素があるんですよ,絶対書いた本人しか分からないけど。

 残りのこだわりポイントですが,幼さを表現するための『見上げるほどの向日葵』とか『手書きの地図』とかのフレーズを忍ばせています。『大人になっても約束だよ』←自分でもこれにかなり食らっています。

 

 以上!勢いがあるうちに残り(4曲くらい)も片づけてしまいたい!

最近作った曲の話-StarTrail

 最近,曲を作っている(いない)のにあんまり公開していない気がしており,せっかくなら放流するかしないかは別にしていろいろ考えてたことを備忘録的に残しておこうかな~と思いました。

 

 てなわけで最初は投稿した曲から。(投稿してない曲は?)

youtu.be

 

崩壊:スターレイルという(大流行中の!)ゲームの同人コンテストに出した曲です。自己満足の話として,その昔にNo-k.という音ゲー人格と曲を作る(ひとり合作)をflumptic名義でしており,久しぶりにそれができて良かったです。当時はあまりにも知識がなかった(今以上に!)ので相当にノリと勢いだけで作っていたところを,ある程度は考えながら作れるようになったかな~という思いがあります。

 ということで曲の話からやっていきます。いきなりですが,明確なリファレンスは「Infinity / Dark matter」,「双星轨迹」,「Reverse(溯)」,「星海漫遊 (PIKASONIC Remix)」の4曲です。あとはこれ系のMelodic Dubstep, Futurebassあたりをちまちま見てました。LS=_=が相当に好きでそれっぽいことやりて~というのがスタートの一つだったはず。

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youtu.be

 

 某氏からは「まっすぐFuturebass」と言われましたが自認はMelodic Dubstepです。改めて聴いたら全然メロダブじゃなくてワロてるけど(なにわろてんねん)。サウンドと展開はモロ「Infinity / Dark matter」で,サビ(ドロップ)2ループ目でトップのループが入ってくるのは「Reverse(溯)」ですね。あとはビルドの感じとか諸々を他の曲が,ってイメージです。あんまりよくない話,一部の音は「星海漫遊 (PIKASONIC Remix)」からサンプリングして加工して使っています。

 曲作ってた時のこだわり(?)の話。細かいところとしては,イントロのカツカツやってるのとかは列車の旅をかなり意識して,ホームを歩いている感じをイメージしています。あと,リバーブ多め広がり多めのパッドで宇宙感のようなものを出せるように頑張りました。LS=_=がめちゃくちゃにプラックの使い方が上手いので,それを参考にしながらプラックでの盛り上がり表現とかも模索しました。できてるかは知らんけど。最後にキックに重ねたチャリンみたいなフォーリーのこと。誰も気づいてないし興味もないと思うんですが,これが自分としてはかなり好きで,今後もちょくちょくやっていきたいです。

 一番のこだわりポイントであるサビのパッドについて。ここはスパソ系の音が4つくらい重なっています。低めのスパソ,高めのスパソ,質感のためのスクエア系のパッド,フランジャーでシュワシュワさせて左右に振ったスパソあたり。チュートリアルを見ながらの作業でしたが,この辺りをやっているときはまだメロダブの痕跡がありました。嘘じゃないです。

 ボーカルの話。これはSynthVの星尘infinityさんに歌ってもらっています。最近は初音ミよりも星尘さんの方が好きかも。真面目なことを言うと,SynthVはアップデートごとにボーカルのクセが強くなって(ピッチ挙動が過激になる印象),ベタ打ち段階での歌の下手さが目立つようになるうえ,エディター側での微調整がやりにくくなる(こちらは器用貧乏になっている印象)気がしており,これらのバランスが一番取りやすいのが星尘さんなんですよね。最近のSynthVさんは特に同音連打でのピッチぶれが大きくなっていてちょっと扱いづらいです。

 Vocal Tuningについて。SynthVに限らず合成音声全般について,デフォルトのビブラートは基本信用しない方が良い,というスタンスで普段やっています。曲によってはハマることもありますが,だいたいは違和感があるのでやり直しがち。今回は下の画像のような処理をやっています。

図1. 1サビ頭のノーツ

まず第一手として,ベタ打ちのノーツを全選択してマニュアルモードにし,描かれているピッチラインを全削除しています。そこから必要な部分だけパラメータからビブラートの振幅・周波数を入れ込むという流れです。VOCALOIDを長く触ってきているため,ことあるごとにノート分割をしてしまうのは悪い癖。しゃくり上げやフォール,語尾息などはなんだかんだ手動でやった方がタイミングとかつかみやすくて良いよね,というのがVOCALOID時代からの教訓です。エディターで整えた後はオーディオ化してMelodyneかけて微調整してます。当然っちゃ当然なのですが,細かいタイミング調整とかピッチぶれの修正なんかはそっちの方がやりやすいですからね。

 歌詞の話。歌詞の全体像は以下のリンク先の歌詞置き場に放流しています。

StarTrail - なあむの歌詞置き場 (hatenablog.com)

ちまちまとした歌詞のこだわりはあるのでそれについて書きます。まずは全体を通奏するテーマについて。作詞段階では明確に崩壊:スターレイルを意識していたので,それに従った作詞を意識しています。このゲームのキャッチコピー(?)は「この旅が、いつか群星に辿り着かんことを。」なんですよね。ということでスターレイルには終わりが明示されています。そのため,よくある「旅はこれからも続くぜ!」とか「俺たちの冒険はこれからだ!」みたいなのは先に封じられていました。おそらくはかなり長い旅路にはなるが,それは永遠ではなくどこかに終わりがある,ということで,正直自分としてはかなり苦しい作詞でした。サビの最後のフレーズは『夜を越えて』になっていますが,どう考えてもここが『どこまででも』になった方が座りは良いんですよ。けれどこれをしてしまうとちょっとテーマ性からの逸脱が激しすぎるので泣く泣くボツにしています(そもそも『紡ぎだす旅路はきっと この先もずっと続いてゆく』もかなりアウトに近いですが)。

 そのほかで言えば,列車組の星神であるところのアキヴィリは開拓の運命にあるわけなので,『くしゃくしゃの白紙の星図を ポケットに一つ詰めて』というフレーズがあったり,『憧れが道を拓く』というフレーズがあったりします。また,ストーリーが進むほど主人公たちには友人たちが増えていくので,そういう関係性が生まれていくことを『星座のように 繋ぐ想い』と言っていたりもします。あとは当然ですが,列車の旅なので『レールが導く』だったり『車輪の跡 軌跡を描いて』だったりします。余談ですが車輪の跡って轍って言った方が楽で簡潔ですけど,あえて回りくどい言い方するのも味があって良いですよね。

 最後にタイトルの話。気付いた人がどれくらいいるのか分かりませんが,このタイトルは『Star Trail』であり『Start Rail』でもあります。掛詞大好き人間としての活動は欠かさずやっていきます。

 

 以上!余力があれば今後も続くはず!

【不定期更新】Synthesizer V パラメータを理解する その2『ノートの隙間』

 ども。不定期更新の第二回です。早速パラメータじゃない話でワロタ。とはいえノートの置き方による挙動の違いはエディットの基礎なので仕方ないネ。SynthVのバージョンやらは第一回と同じ(というか特に言及しない限りずっと同じでやっていきます)。

 

第一回はコチラ。

t.co

 

 御馴染み[a] [t a]を連続で置いたとき,64分音符空けて置いたときの波形の違いを見てみましょう。

図1. [a] [t a]を配置した波形。上が連続,下が64分音符空けでの配置。

64分音符を空けて配置すると無音部分が無くなっているのが分かると思います。[t a]の子音[t]は無音が命の子音ですから,無音が無くなっているということは,発音が破綻しているということです。つまり,ちゃんとした発音をさせたいのならよほどのことが無い限りノート間に余計な隙間を空けない方が良いと思われます。

 さて,波形をさらによく見てみましょう。上の[a]は[t]の発音に食われて[a]の発音が4分音符よりも短い一方で,下の[a]はしっかり4分音符の終わりまで音が存在しています。これはどういう処理によって変化しているのでしょうか。

 これを理解するには打ち込み画面を見るのが分かりやすいです。

図2. 64分音符空けの打ち込み画面。

図3. 連続配置の打ち込み画面。

ノーツ下の音素と波形が重なっているところを見てみると,図2のノート間に[cl]という音素記号が入力されているのが分かると思います。なお,[cl]はSynthVにおける無音の音素で,[cl]入力の瞬間に音が止まります。VOCALOIDで言うところの[Sil], [Asp]ですね。したがって,SynthVではノートの隙間を見つけると,その隙間に[cl]という無音の音素を入れて無理やり音を切る処理をするようです。

  続いてはさらに隙間を空けていくとどうなるのかということを見ていきましょう。

図4. [a][t a]の間に64分音符を0~16個分入れてその変化を見た波形。

 再生時の縦線が入っているけど許して。何を当たり前のことを,という感じですが,隙間の無い一番上以外は,ほぼ[a]の発音がノートオフまで伸びています。ほぼ,を強調しているのは,よく見ると微妙に音が消えるときの抜け方が異なっているからです。64分音符11個分以上の隙間を空けたものでは特に明確ですが,[a]の発音の終点に向かって音量が減衰しているのが分かると思います。聴けばわかるのですが,この減衰はブレス(語尾息)が入っていることによるものです(SynthVを持っている人は同様の条件で試してみてください)。つまり,ある程度の隙間が空くと語尾息を入れるような処理が行われているのです。

 それでは,この語尾息はいったいどの程度の隙間から入れられるのでしょうか。語尾息の有無の切り替わりは図5のタイミングで,64分音符6個分の隙間では語尾息なし,7個分の隙間では語尾息ありのようです(ここはちょっと聴覚だよりなので微妙に違う可能性もあります)。

図5. 語尾息有無の切り替わり。

ということは隙間の長さが付点16分音符以下とそれ以上で語尾息の処理が異なっているということですね。......実は違います。ここにもVOCALOIDと同様の罠があります。そう,BPMシンクしない実際時間での処理です。BPMを240(今までの倍)にして先ほどと同じ位置を見てみるとこうなっています(図6)。

図6. BPM=240での64分音符6個,7個空け。

 波形に重なった音素表記でも明らかなように同じ音価のインターバルでも6個空けでは[cl]が入力されているという違いがあります。つまり,音価によって固定の処理ではなく,実時間で語尾息を入れるかどうかの処理を決定していると考えられます。実際,よく聴いてみると,BPM=240だと64分音符13個と14個が境界になっているように思います。

図7. BPM=240での語尾息ON/OFF境界。

BPM=240での64分音符13個は203.125 msec, 14個は218.75 msecで,BPM120での64分音符6個は187.5 msec, 7個は218.75 msecですから,ある境界値(実際時間)を挟んで処理を変えていると思われます。キリの良い200 msecが境界ではないようなのが気になるところではあります(もしかすると自分の調査が甘く,BPM=240の64分音符13個空けにも若干の語尾息があるのかもしれない)が,基本的には200 msec程度の無音時間を挟むと語尾息を入れる(単純に子音の発音準備時間+αの時間が取れるということでしょう)と理解するのが良い気がします。

 さて,今回の『ノートの隙間』は,よく考えてみれば処理そのもののやり方については当たり前と思えるところですが,実際にどの程度の実際時間が処理の境界になるのか,といったところはSynthV独自のポイントなんだろうと思います。参考までにですが,VOCALOIDではおよそ120 msecの隙間で隣接するノートの音を切る処理が入りますから,VOCALOIDよりは少し長めに時間を確保しているようですね。

 

 ということで第2回でした。今回はちょっと曖昧な書き方をしてしまっているので,細かい数字については間違っているかもしれませんが,基本的な処理の方法については間違っていないはず......。また,[t]以外の子音では語尾息を入れる時間が異なる可能性は十分にあります。

 次回もノートの置き方に関する調査として,ピッチ処理について調べていこうと思います。まとまるのがいつになるかは不明ですが,ゆるゆる調べていきます。では。