読書備忘録2021-33『ハレーション・ゴースト』/笹本祐一

 『妖精作戦』のシリーズ2冊目です。結局シリーズ揃えちゃったよね。

 前作とは打って変わって純然たるファンタジーになりました。しかもゴッチャゴチャした情報量の多い感じ。まだ作者さんが若い時の作品らしく,めちゃくちゃな勢いでもって書いてそうだなぁ,という印象。そもそも超能力の話なので,あの世とこの世,みたいな話が出てきても特段変には思いません。ただ,やっぱりいかんせん突然すぎる方向転換(でもなくてある種スピンオフなんですが)で混乱しがち。個人的にはあんまり好きじゃなかったかもしれない。楽しみなのは最後の方に露骨に組み込まれた伏線で,どう回収してくるのか,あるいはこういった話が本題にどう絡んでいくのか,といったあたりでしょうか。なんだかんだ面白がっているので良いと思います。

 全巻終わるまではオススメ的なのはなしで!それでは。