読書備忘録2021-26『クリスタルガード・テンマ 1 小説版: ゼロ分子編 』/峭ノ轟,後藤博之

 kindleストアの無料本で見つけ,「SFっぽい!とりあえず買って読も!」的なノリで買っちゃった一冊。まんまSFで自分の嗅覚をさらに信用するようになりました。軽く情報を調べてみると,どうやら『クリスタルガード』という車用のコーティング剤のおまけとして書かれた本らしい。道理でなんか聞き覚えがあった訳です。

 さて,内容はといえば,コーティング剤にナノマシン的サムシングを配合することによって車をハイテクマシン化させることが可能になった近未来,といった感じでしょうか。割とリアリティがあって面白いです。オープンソースを改変してさも自社開発のように振る舞う会社とか実際にありそうでクスッとしました。全体的な印象としては,けっこうハリウッド的(というかマーベル?)だなぁという感じ。日本だとあんまり変身のこまごました部分は描かない印象。

 ちょっとだけ気になったのは,文章全体を通して英語が多い(くせにちゃんと後ろで和訳しているのダサいような......)こととルビを括弧書きにするのはちょっと違うような......というところ。けっこう好みの問題かもしれない。

 今回もオススメやるやつはなしってことで。なんか最近馬鹿みたいに本を買っているのでバシバシ読んでいきます。では。