ずっと好きなシリーズ。これは自分あるあるなんですが,既刊情報をほとんど検索しないので(古)本屋で「あ,続きあったんだ。買お」などとなることがしばしば。なので好きなシリーズと言いながら今更最終刊(2013年発売)を読みました。これが馬鹿というやつです。
めちゃくちゃ久しぶりだったのでちょっとだけ「あれ?こんな話だっけ?」になりました(内緒)。多分A-とかB-とかでストーリー分岐があるんですよね。たまーにそういうスタイルの小説も見かけるので,これもそうだと思います。大ぶろしきを広げた今までのストーリーをグッとコンパクトにまとめようとしたのかなぁ,という印象です。読み直さなければ全く確かなことが言えない程度には記憶の彼方に既刊の情報があるんですが,もう少し長くても良いのですっきりしたかったところはあります。
インスピレーション元に某有名東方関連楽曲があるとのことで,歌詞の引用などもあり,そういう解釈でそうストーリーに持ち込むのか,というあたりはすごく面白かったです。個人的にはもっとBad Endを押し出してほしいなぁという気持ちも無きにしも非ずですが,それはさておきほどよい絶望感も嫌いじゃないです。
さて,あんまりおすすめができるほどこれ系統の作品を知らないので,今回は少しパス。とはいえ全く挙げないのはアレなので,設定を共有しているところの
『θ 11番ホームの妖精』/籘真千歳
を挙げておきます。キャラ造形がけっこう似ているところもあり,作者の性癖のようなものを感じます。
それでは。