読書備忘録2021-21『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』/ケン・リュウ 編

 最近中国にハマりまくっており,整个身体都变成了中国。それはさておき一度中国&台湾に行きたいなぁと思っています。いつになることやら。

 これは中国でイケイケのSF作家たちの短編を集めた作品集です。それぞれの話を説明するのもアレだし面倒なので,なんとなくの感想を書きます。

 前書きで「これを安易に中国批判などとして捉えない方が良い」など書いてあったのであまり良い感想とは言えない気がしますが,ディストピアの描写がめちゃくちゃ上手いという感じで,実感こもってる印象でした。よく読んでいる系統の日本SF(円城塔とか冲方丁とか)とはかなり毛色が違う印象を受け,中国SFの方が「なんだこれは」感が薄いのかなぁという感じです。そもそも日本SFでディストピアものをあまり読んでいない気がするのは許して。表題作の『折りたたみ北京』は「そう終わるの?」って感じだったのですが,よくよく読んでみると長編の一部(になる予定)らしく,ぜひ長編も読んでみたいですね。それはさておき積んでいる『三体』をはやく読まなければならない(一部抜粋が入っていてほんの少しネタバレを食らったので読む機運が高まった)。

 さて,これを読むなら

1984年』/ジョージ・オーウェル

すばらしい新世界』/オルダス・ハクスリー

は読んでおきたいところ。また,短編ですが,

『たのしい超監視社会』/柞刈湯葉(『人間たちの話』収録)

も軽妙なディストピアもの(和製)で面白いです。

 近況報告じみた話ですが,最近自分の中でジャンプ漫画ブームが再燃しており,重い腰を上げて「『BLEACH』全巻買っちゃうかな~」の気持ちがあります。でもお金はないです。きっかけは『呪術廻戦』だったのですが,とりあえず『チェンソーマン』は機会を見て買います。これは本気。あとあと,『HUNTER×HUNTER』と『D.Gray-man』は早く完結してくれないといつまでも寝れない日が続くのでどうか作者の方々には頑張っていただきたい(待ってます)。

 それでは。