読書備忘録2021-13『妖精作戦』/笹本祐一

 興味を10年持ち続け,買ってから1年積んだ本です。自分でもバカすぎると思います。

 異能×学生,みたいなのって今でこそ腐るほどありますけど始まりはいつだったんでしょうか。この作品はその源流に近いところにいるんですかね。この作品のおもしろい(と思っている)ところは,主人公が異能を持っているわけではない,というところで,この辺が『サクラダリセット』とか『時をかける少女』とは違うところです。個人的にはこういう設定だと「勇気! 友情!」みたいになるのでそれはそれで好きです。シリーズは3作あるみたいなんですが,この最初の1冊でめちゃくちゃ大ぶろしきを広げている(巨大すぎる組織が出てきたり宇宙まで行ったりする)気がして,どう畳むのか気になってはいます,が,どうも食指が動かない。というのも,どうにもこういうのを心から楽しめるメンタルが少し弱くなっちゃっているところがあり,多分むかしの僕らが持っていた「拗らせ」が無くなっちゃったのかなぁ,なんて気がしています。今,ぼくらシリーズを読んでも同様の感想を抱きそう。難しいお年頃だ~。

 さて,これに対するオススメは

サクラダリセット』シリーズ/河野裕

『ぼくら』シリーズ/宗田理

『revisions リヴィジョンズ』シリーズ/木村航

あたりですかね。ぼくらシリーズは言わずもがな,最後のも異能とはちょっと違うけれどジュブナイル系の良い作品です。昔(2~4年前くらい)はジュブナイルものが好きだったんですが,そういえば最近読んでないな~,と思いました。とあるシリーズが途中で止まっているので読みなおそうかな。

 それでは。