読書備忘録2021-4『裏世界ピクニック』/宮澤伊織

 異世界系,好きなんですよね。まだ異世界転生ものには手を出していないのでそっちにハマるかどうかは分かりませんが,とりあえず『幼女戦記』は好きです。

 さて,前々から気になってはいたこのシリーズを漸く読み始めました。世事に疎いので,書いている今,アニメ化していたことを知りました。話の内容としては,都市伝説をフィーチャーして,そんな怪異が跳梁跋扈する異世界で冒険する(?)作品です。「くねくね」とか「きさらぎ駅」とか有名どころを元にアレンジしている感じ。主人公二人組が異様に百合っぽくなるのは昨今の流行ですかね。個人的にはあまり好ましくないと感じてしまう。話が少し逸れましたが,これらの都市伝説をギミックの要素として用いて「裏世界」というものの本質に少しずつ近づいていくような,そんな構成になっています。ただ,この手の設定をどこかで見たような気がするんですよね。この作品の解釈とはちょっと違いますが「怪異は本質的に怪異であり,人を恐怖させることによってのみ存在し得る,だから存在のために恐怖を与え続ける」的な。うまく思い出せないですが。

 さて,これが好きな人は

『物語』シリーズ/西尾維新

とかが良いと思います。良くも悪くもポップで軽いです。最近のハヤカワそういうの多いですよね(これは罠で,自分の読む本がそっちに偏っている)。

 

 では。