音楽を聴きながらペラペラとめくっていたら読み終わってました。やはり電車による通学時間は虚無である一方で読書は捗ってしまう。
第一印象は「上田早夕里ってこんなのも書くのか」でした。いままで『リリエンタール~』とか『華竜の宮』とかのSF色強めの作品や『薫香の~』のようなファンタジー系(とはいえ元ネタはまるまるSF)の作品しか読んでいなかったので、こういうライトなおしごと系は新鮮。お菓子作りを軸に話が進んでいくので、色々な用語が飛び交ってわりかし消化不良ではあります(お菓子だけに)。話の進み方は起承転結を絵にしたような感じで、本当にページ数を4等分くらいにして話が展開していった。書きぶりが軽妙なのはやはり良いですね。明治期の文豪みたく重たいのはもうしんどいです。巻末の広告を見ていると続き(というか関連本?)があるっぽいので、古本とかkindleセールとかで見つけたら買ってみようかなぁと思います。
これが好きな人は
『こちら郵政省特別配達課』/小川一水
『謎解きはディナーのあとで』/東川篤哉(カバーイラストだけで判断するな)
あたりも好きかも知れない。
カバーイラストの中村佑介は個人的に好きなイラストレーターで、実は画集も持ってたりします。アジカンのジャケ、特に「君繋ファイブエム」のジャケが好きです。
では。