読書備忘録10『薫香のカナピウム』/上田早夕里

 もう10冊目ですか???早くないですか??????(積極的に自分を褒めていけ)というわけで記念すべき(?)10冊目です。今回も好きピの上田早夕里です。

 内容としては,未来(かどうかは言及が無いものの技術の描写的におそらく人類の未来)の人類が熱帯の森で暮らしているという設定の下,主人公以下が世界の真実を知っていくというある種の冒険モノです。勘のいい人はこの一文で気付くかも知れませんが,『地球の長い午後』/ブライアン・オールディス です。最初の数ページを読んだだけで「オイ!!」となるくらいにはまんまです。月には行っていませんが流れ的に行く雰囲気がありましたし。内容的に踏み込むので詳細は伏せますが,読み進めていくと徳間の漫画版『風の谷のナウシカ』/宮崎駿 じゃん,となります。上田早夕里自身は退廃的な未来を希望ありげに書くのが上手いと思っているのですが,今回もそれがふんだんに溢れていて,かなり絶望的なエンドを迎えているような雰囲気ですが,「俺たちの冒険はこれからだ!」的な良さもあります。

 さて,この本が好きな人は

『地球の長い午後』/ブライアン・オールディス

風の谷のナウシカ』/宮崎駿(徳間の漫画版)

あたりがオススメでしょうか。この二作はめちゃくちゃ良いのでオススメです。特にナウシカはもう20回以上は読み返してますが何度読んでもめちゃくちゃ面白い。

 

 それでは。