読書備忘録8『この空を飛べたら』/中島みゆき

 今回は,かの有名な中島みゆきの連作です。中島みゆきは好きを通り越してもはや別格のアーティストなので,その思索を追体験してみたいと思い,手を伸ばしてみた次第。

 中身としては,個々の独立した登場人物のエピソードが繋がってゆく雰囲気の作品になっています。書きぶりはすごく詞的で,歌詞を書く人なので当然といえば当然ですね。文章自体がちょっと短めでテンポが良いのでサクサク読めます。また,すごく中島みゆき感があるのが主人公の女性たちですね。「ファイト」なんかで見られるような雰囲気でしょうか。内容に言及すると途端にネタバレになるのでこの辺で。

 オススメの中島みゆき楽曲は

「ファイト」...ライブ版での歌唱がすごく感情に訴えてくる感じで良いです。歌が上手い。

「あたいの夏休み」...この夏イチオシの非リア夏うたです(最後まで聴くとそうじゃないと分かるけど)。

「銀の竜の背に乗って」...自分の性癖みたいなコード進行してる。すごく抽象的ながらも応援ソングとしてしっかりしていてとても良い。

「泣いてもいいんだよ」...ももクロに書き下ろした曲です。ももクロ版も良いんですが,中島みゆきが歌うとすごくパワフルで最高なんですよ。

 

それでは。